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子どもの貧困(2017/5/28の記事)

 親の世代よりも経済的な豊かさを実現できるかという点で、夢が持ちにくい現代。子どもの貧困が、世界的な規模で深刻化しつつある。これは個人の自助努力の問題ではなく、制度的システム的な欠陥である。

 まずは、アメリカから。次の文献を紹介。
ロバート・D・パットナム 
『われらの子ども──米国における機会格差の拡大』
創元社、2017年。

第一章 アメリカンドリーム──その神話と現実
第二章 家族
第三章 育児
第四章 学校教育
第五章 コミュニティ
第六章 何をすべきか
   1 機会不平等と経済成長
   2 機会不平等と民主主義
   3 機会不平等と道徳的義務
   4 何をすべきか?
   5 機会格差を減らすことはできる
『われらの子ども』のストーリー(ジェニファー・M・シルヴィア、ロバート・D・パットナム)

謝辞
訳者解説
原注
索引

「わが国の歴史の中で、社会経済的格差の拡大によってわれらの経済、われらの民主主義、そしてわれらの価値観が脅かされたのは初めてではない。こういった難題を成功裏に克服して機会の復活を目指すべく現在まで追求されてきた各個別の対応は、具体的にはさまざまに異なっているが、それら全ての根底にあるのは他人の子どもに対する投資への責任感だった。そして、そのような責任感の根底にあるのは、これらの子どももまたわれらの子どもなのだ、という根深い感覚だった。」(290-291)

 この根深い感覚は、民主主義の精神である「集いの意識」に通底するものに思われる。目指されるべき共同体意識とは、こうしたもののはずである。
 この本は、『長周新聞』の紹介記事から知ったものであるが、その後、『長周新聞』(第8044号、2017.5.19)の第二面の次の記事を見付け、このブログで紹介しようと考えた。

「「こどもの日」次世代の育成は?」
「加速する子どもの貧困」「親の非正規化激増と直結」
「沖縄の現実は日本の縮図」「国際的比較でも最悪の水準」「パート掛持ち保育10時間超」

「「一人親世帯の貧困率の国際比較」」「日本は五八・七%でOECD加盟三〇カ国(当時)中の最悪国」
「「沖縄振興費」が米軍基地対策や産業基盤整備に使われ、沖縄県民の生活向上・社会福祉をないがしろにしてきた証しである。」

国際比較での日本の位置は、さまざまな指標で、かなり以前から先進国とは言えない水準にある。
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本ブログでは、2016年度から(18年度まで)開始の科学研究費による研究「拡張された自然神学の具体化としての「科学技術の神学」─東アジアの文脈で─」に関連した情報を掲載してきましたが、今回、その内容を現代キリスト教思想に関わるものに変更することになり、ブログ・タイトルを「現代キリスト教思想の諸問題」に変更することにしました。しばらくは、具体的な掲載内容をめぐり方向を探りたいと思いますが、徐々に本格化させてゆきます。

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