FC2ブログ

ヨーロッパの行方(2017/6/10の記事)

 ヨーロッパは、キリスト教的伝統の中心に位置し、キリスト教研究においては、中心的な役割を担ってきた。したがって、その行方は、キリスト教研究の立場からも大いに関心のある問題である(もちろん、それだけではないが)。しかし、現在のヨーロッパを理解することは決して単純ではない。昨日結果が出た、イギリスの選挙結果をどう読むか、専門家は頭が痛いところであろう。そして、何よりも、ギリシャ問題である。ギリシャの怠惰・怠慢がギリシャ危機の原因であるなど漠然と思っている人は、その背後にある動向に目を向ける必要がある。
 ここでぜひご覧いただきたいのが、次の文献である。

尾上修悟
『ギリシャ危機と揺らぐ欧州民主主義──緊縮政策がもたらすEUの亀裂』
明石書店、2017年。

序章 ギリシャ危機で問われているもの

第一部 緊縮政策が経済・政治に与えた影響
 第一章 ギリシャの経済システムの破綻
 第二章 ギリシャの社会的保護体制の崩壊
 第三章 ギリシャの政治的混乱の進行

第二部 新たな金融支援と超緊縮政策
 第四章 ギリシャの債務危機とツィプラス政権の成立
 第五章 ギリシャと債権国の金融支援交渉
 第六章 ギリシャにおけるレファレンダムと第三次金融支援

終章 欧州建設の課題と展望

あとがき
参考文献
索引

 債権者(EU、欧州中央銀行、IMF)が善で、債務者(ギリシャ)が悪、といった図式は正しいのか。EUが求める超緊縮政策は、「ポスト民主主義の中で権威主義的かる全体主義的な反民主主義の姿勢」ではないか、これが問題の核心である。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

LogosOffice2

Author:LogosOffice2
本ブログでは、2016年度から(18年度まで)開始の科学研究費による研究「拡張された自然神学の具体化としての「科学技術の神学」─東アジアの文脈で─」に関連した情報を掲載してきましたが、今回、その内容を現代キリスト教思想に関わるものに変更することになり、ブログ・タイトルを「現代キリスト教思想の諸問題」に変更することにしました。しばらくは、具体的な掲載内容をめぐり方向を探りたいと思いますが、徐々に本格化させてゆきます。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カテゴリ