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労働運動と無教会キリスト教

 キリスト教思想と経済・社会というテーマを論じるとき、その現場で活動し思索した人物に注目することは重要な作業となる。こうした注目すべき人物は、日本においても決して少なくない。今回は、こうした人物の一人である藤田若雄について、最近刊行の文献を取り上げたい。無教会研究という視点からも重要な文献と思われる。まだまだ研究すべきテーマは多い。

「本書は、労働法学者であり無教会キリスト者であった藤田若雄(1912~1977年)が、東京大学社会科学研究所教授を定年退官する前後に行われた、彼からの三つの聞き取りをまとめたものである。」(3)

下澤悦夫・若木高善・大河原礼三編
『藤田若雄が語る──労働運動と無教会キリスト教』
木鐸社、2016年。

はしがき──藤田若雄の現代的意義

序 藤田若雄の生涯と思想

用語解説
1 内村鑑三 
2 矢内原忠雄
3 無教会主義
4 無教会主義キリスト教の系譜
5 ゼクテとキルヘ
6 藤田若雄「用語解説・誓約集団について」

第1部 〈回想〉藤田若雄先生に聞く──その学問と信仰
 1 はじめに
 2 キリスト教との出会い
 3 社会科学へ
 4 農業問題への関心
 5 「戦闘的平和論」の立場
 6 無教会信仰と社会生活
 7 「サナギ」になる
 8 財閥企業財における「合理性」
 9 戦後動乱期の組合委員長として
10 戦後調査の仮説形成
11 誓約集団論の形成
12 誓約集団論の解釈をめぐって
13 組合、「新左翼」との関係
14 藤田的な研究方法
15 無教会派の中での位置
16 社研に関して

第2部 キリスト教社会思想の探究
 1 自覚にいたるまで
 2 集会問題
 3 職場問題
 4 戦後矢内原集会の中の活動およびその後
 5 社会問題とキリスト教
 6 誓約集団の展望

第3部 〈研究討論〉 藤田若雄著『日本労働法論』『日本労働争議法論』について
[解説]
[聞き取り]
 全般的な質問
『日本労働法論』
 序章 労働基本権
 第一章 労働市場の法
 第二章 労働契約
 第三章 団結権(労働組合)
 第四章 団体交渉権
 第五章 労働争議権
 第六章 労働協約
『日本労働争議法論』
 時期区分とマッセン・ストライキ情状況
 関東工場代表者会議の結成から関東地方労働組合協議会の結成へ
 端緒的労働協約の実態と意味
 政治スト
 ストライキと青年労働者
 組合分裂の今日的状況

囲み記事
 門と塔と堂
 藤田若雄『確信の原点とはなにか』に寄せられた清水一の言葉
 内村鑑三と無教会キリスト教
 三一書房発行『藤田若雄著作集』全4巻の紹介文
 藤田若雄・清水一編「労働問題研究」第1~6集

あとがき

藤田若雄略年譜・著作年表
藤田若雄関連書籍・文献
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本ブログでは、2016年度から(18年度まで)開始の科学研究費による研究「拡張された自然神学の具体化としての「科学技術の神学」─東アジアの文脈で─」に関連した情報を掲載してきましたが、今回、その内容を現代キリスト教思想に関わるものに変更することになり、ブログ・タイトルを「現代キリスト教思想の諸問題」に変更することにしました。しばらくは、具体的な掲載内容をめぐり方向を探りたいと思いますが、徐々に本格化させてゆきます。

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