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高木仁三郎4

 本ブログは、学振の科学研究費による研究の紹介という趣旨で運営されてきました。3年にわたった研究も(次の機会があればと思いますが)、本日で最終日を迎えますので、今回の記事が、この研究期間最後の掲載となります。
 最後は、高木仁三郎の文献で、締めくくります。
 高木の文章は、七つの森書館の『高木仁三郎著作集』(全12巻)にもっともまとまった形で収められていると思いますが、わたくしの手元にあるのは、次の一冊です。

『高木仁三郎著作集 市民科学者として生きるⅡ』
七つの森書館、2003年。

いま自然をどう見るか (1985)
 序章
 第一部 人は自然をどうみてきたか
    第一章 ゼウスとプロメテウス
    第二章 ロゴスとなった自然
    第三章 機械としての自然
    第四章 宇宙は解けたか

 第二部 いま自然をどうみるか
    第五章 エコロギー的地球像
    第六章 民衆の自然
    第七章 自然と労働

    終 章  自然に生きる
    補 章  そして、いま自然をどうみるか

引用文献・参考文献
あとがき
増補新版へのあとがき

森と里との思想 大地に根ざした文化へ (1986)

科学とのつき合い方 (1986)

科学の「世紀末」 (1987)

あきらめから希望へ 生きる場からの運動 (1987)

◆共著書の論文
   自然館の解放と解放の自然観 (1985)

◆未刊行資料
   科学時事

解説と解題
 〝希望〟を祈りとして (松崎早苗)
 解題 (西尾漠)
 
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高木仁三郎3

 手元にある高木仁三郎の文献紹介を続けます。いずれも高木の死後に編集出版されたもので、高木の思想的な広がりを捉えるのに便利です。

1.高木仁三郎
 『人間の顔をした科学』
 七つの森書館、2001年。

編集上の注

Ⅰ 人間を顔をした科学
 第1章 東海村臨界事故から思索する
 第2章 市民科学者・宮澤賢治
 第3章 あきらめから希望へ

Ⅱ 高木学校とその志
 はじめに
 第1章 宮澤賢治の志に学ぶ
 第2章 プラトンの学園アカデメイア
 第3章 自分の営みへの反省と高木学校
 第4章 闘病の中で考えたこと
 第5章 高木学校のこれから、あるいは高木学校への誘い

Ⅲ プルトニウムと市民
 13の文章が収録

Ⅳ 原子力神話とJCO臨界事故
 第1章 原子力発電の困難──その基本
 第2章 原子力神話──その形成と崩壊
 第3章 いま直面する原子力問題
 第4章 JCO臨界事故

2.佐高信・中里英章編
 『高木仁三郎セレクション』
 岩波現代文庫、2012年。

はじめに (中里英章)

序 私の生きてきた道
  1 敗戦で知った思想のもろさ
  2 私の生きてきた道、いま伝えたいこと
  3 死をみつめながら──わが闘病記

Ⅰ 原発事故と安全神話
  1 チェルノブイリ原発事故の波紋
  2 チェルノブイリ事故、汚染値なお新記録も
  3 核エネルギーの解放と制御
  4 核施設と非常事態──地震対策の検証を中心に
  5 安全神話の崩壊と「もんじゅ」事故
  6 東海村臨界事故とはどのような事故か
  7 これでは事故はまた起きる──JCO事故最終報告書批判
 
Ⅱ プルトニウムと市民のはざまで
  1 焦点化してきたプルトニウム問題
  2 一九九七年ライト・ライブエイフッド賞受賞スピーチ
    ──一九九七年一二月八日、ストックホルム、スウェーデン議会にて
  3 プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する
    ──プルサーマルに関する評価報告

Ⅲ 市民科学者として
  1 科学とのつき合い方
  2 はびこる〈原子力文化〉
  3 巨大事故と文明の選択
  4 市民の不安を共有する
  5 賢治と科学
  
Ⅳ 科学と自然を考える
  1 現代科学の超克をめざして──新しく科学を学ぶ諸君へ
  2 エコロジーの考え方
  3 エネルギーとエコロジー
  4 核の社会学

解説 (佐高信)
高木仁三郎 主要著作一覧
高木仁三郎 略年譜 

 福島原発事故前に、ここまで議論はなされていたのだ。

高木仁三郎2

高木仁三郎の文献を続けて紹介します。前回と同じく、岩波新書です。

高木仁三郎
『原発事故はなぜくりかえすのか』
岩波新書、2000年。

はじめに
  臨界事故/青い閃光/八月六日/峠三吉の詩/饒舌な報告書

1 議論なし、批判なし、思想なし
   安全神話の崩壊/・・・
2 押しつけられた運命共同体
   国家まかせ/・・・
3 放射能を知らない原子力屋さん
   バケツにウランの衝撃/・・・
4 個人の中に見る「公」のなさ
   パブリックな「私」/・・・
5 自己検証なさ
   自己検証のない原子力産業/・・・
6 隠蔽から改ざんへ
   隠蔽の時代/・・・
7 技術者像の変貌
   物の確かな感触/・・・
8 技術の向かうべきところ
   トーンを変えた政府/・・・

あとがきにかえて
  友へ 高木仁三郎からの最後のメッセージ/高木さんを送る

高木仁三郎・年譜

 これはまさに「高木仁三郎の最後のメッセージ」というべきものです。冒頭に述べられた「臨界事故」とは、1999年9月30日の東海村のJCO社のウラン加工施設での臨界事故ですが、その10年あまりのちの福島原発事故、そしてその後の原子力政策をみるとき、高木さんの最後のメッセージは、「原子力屋さん」をはじめとした「ムラ」のは届いていなかったと思わされます。
プロフィール

LogosOffice2

Author:LogosOffice2
本ブログでは、2016年度から(18年度まで)開始の科学研究費による研究「拡張された自然神学の具体化としての「科学技術の神学」─東アジアの文脈で─」に関連した情報を掲載してきましたが、今回、その内容を現代キリスト教思想に関わるものに変更することになり、ブログ・タイトルを「現代キリスト教思想の諸問題」に変更することにしました。しばらくは、具体的な掲載内容をめぐり方向を探りたいと思いますが、徐々に本格化させてゆきます。

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