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原発事故と大震災

 3・11の東日本大震災は、福島原発事故を伴うことによって、日本の災害史上、きわめて深刻な事例として記録されることになるだろう。日本列島は、歴史的録画がたどれるだけでもこれまでも多くの災害に見舞われてきた。日本列島に生きるということは、災害のリスクの中で生きると言うことにほかならない。しかし、東日本大震災は、原発事故と連動することによって、その災害からの復興はこれまでの災害とは質的に異なる事態を背負い込むことになった。
 本ブログでは、「科学技術の神学」という視点から、原発・原子力の問題に注目してきたが、これまでに、キリスト教思想の範囲あるいは関連で、出版されてきた諸文献を一度集約する必要性があると感じてきている。実は、日本基督教学会の学会誌『日本の神学』57号について行われた先日の編集委員会で、「原発事故と大震災」に関わる文献をある程度まとめた形で論評・紹介する企画が採用され、わたくしがその担当になった。もちろん、まだどの諸文献を取り上げ、どのように論評するかは、未定であるが、京都大学で行っていると特殊講義とも関連づけて、具体化に向けた準備を進めたいと考えている。この年末年始が構想の出発点となる。

 しかし、こうした構想を温めつつも、東日本大震災により大きな被害を受けた東北地方は、大変な状況になっている。(実は、大震災がなかったとしても、東北の状況は厳しいものがあった。)
 本日の日経の電子版に、「集落・若者・学校が消える 迫る東北の危機」という記事が掲載された。「集落が消える」という状況は日本全国の共通現象であるが、東北の状況は一段と厳しい。ここに大震災と原発事故である。
 地域社会の危機は、宗教の危機である。地域が消滅するときは、寺院も教会も消滅せざるを得ない。
 とすれば、この問題は、キリスト教にとっても無関心ではいられないはずである。
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Author:LogosOffice2
本ブログでは、2016年度から(18年度まで)開始の科学研究費による研究「拡張された自然神学の具体化としての「科学技術の神学」─東アジアの文脈で─」に関連した情報を掲載してきましたが、今回、その内容を現代キリスト教思想に関わるものに変更することになり、ブログ・タイトルを「現代キリスト教思想の諸問題」に変更することにしました。しばらくは、具体的な掲載内容をめぐり方向を探りたいと思いますが、徐々に本格化させてゆきます。

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