FC2ブログ

「地球温暖化」を科学するとどうなるのか。

 地球温暖化が「定説」となり、ほかの言説を許さなくなって久しい。この「地球温暖化言説」こそ社会学的な分析が必要なことは、しばしば耳にするところであるが、現実はどうだろうか。
 本日のmsnニュース(JBpressからの転載)に次のような記事が掲載されている。

「「温暖化対策」100兆円をドブに、日本はバカなのか?」(渡辺正)

<一部転載>
「・・・
1988年、国連のもとにある「IPCC」(気候変動に関する政府間パネル)という集団が温暖化を「人類の緊急課題」にしてしまった。各国の官公庁と主力メディアがたぶん国連の権威に屈した結果、問題視するまでもないことに巨費が投入されつづけることになった。その巨費が生む「おいしい話」に政・官・財・学会がどっと群がり、日頃は政府を攻撃したがる一部メディアも声をそろえてカルト宗教めいた状況になったのが、地球温暖化騒ぎの素顔だと思える。
・・・
 人為的CO2の寄与はその一部である。IPCCの報告書によると、過去100年で地球の気温は1℃ほど上がったと言われるが、その半分(半分以上)は数百年前からつづいてきた自然変動や20世紀後半から進んだ都市化のせいであろう。人間活動から出るCO2の効果はせいぜい0.5℃と推定できる。0.2~0.3℃や0.1℃くらいとみる研究者もいる。
 ここでは多めにみて0.27℃のほぼ半分、0.15℃になるとしよう。それなら、CO2を世界の3.5%しか出さない日本が21.9%だけ減らしたとき、地球を冷やす効果は「0.15℃×0.035×0.219」つまり0.001℃にすぎない。超高級な温度計でも測れない変化にあたる。
・・・
100兆円をつぎ込んで最大0.001℃しか冷やせない──という明白な事実
・・・
その推定値が正しければ、間氷期のピーク(約32万年前、24万年前、13万年前)にあたる気温は、いまの気温より1~2℃くらい高かった。そのときCO2濃度はいまよりだいぶ低かった。つまり、単純に「CO2が温暖化を起こす」と思うのは、完璧に間違っている。
・・・」
スポンサーサイト



生命倫理のドイツ的展開3

生命倫理のドイツ的展開として、前回に引き続き、ミヒャエル・クヴァンテの著作を取り上げます。

ミヒャエル・クヴァンテ
『人間の尊厳と人格の自律──生命科学と民主主義的価値』
法政大学出版局、2015年。

日本語版への序文
序論 生命科学と民主主義的価値

第Ⅰ部 人間の尊厳
第1章 人間の尊厳とQOL評価との両立不可能性に反対して
第2章 着床前診断と幹細胞研究
第3章 政治的か倫理的か?──国家倫理評議会の着床前診断意見書に対する批判

第Ⅱ部 人格
第4章 生命科学と人格概念
第5章 クローニングと人格の同一性
第6章 自己-操作?

第Ⅲ部 自律
第7章 情報を受けての同意・情報を受けての拒絶・情報の拒絶
第8章 臨死介助
第9章 延長された自律

展望 多元主義的社会における人間の尊厳と人格の自律

クヴァンテの「プラグマティズム的人間学(Pragmatische Anthropologie)」構想と生命医療倫理学の現在 ──監訳者のあとがきに代えて (加藤泰史)

初出一覧
文献一覧
事項索引
人名索引

生命倫理のドイツ的展開2

 生命倫理のドイツ哲学の伝統における展開として、前回は、L・ジープらによる編著を取り上げましたが、そこで、論考を執筆していた一つに、ミヒャエル・クヴァンテがいます。近年、邦訳が出ていますので、ドイツ的展開として紹介します。

ミヒャエル・クヴァンテ
『ドイツ医療倫理学の最前線──人格の生と人間の死』
リベルタス出版、2014年。

凡例
序文
日本語版に寄せて

第1章 導入
第2章 人間の持続性
第3章 生命の始まり
第4章 死
第5章 人格個性と自律
第6章 自己決定による死
第7章 延長された自律
第8章 医療上のパターナリズム
第9章 持続性と人格個性

訳者あとがき
文献表
事項索引
人名索引

 人格、自律といった問題が近世哲学的な仕方では保持できないとして、それでそれらを棄てるのではなく、むしろ、改訂し延長するという発想と、それをめぐる議論は、興味深い。

生命倫理のドイツ的展開1

 生命倫理は、アメリカ・英語圏における問題状況において形成・展開されてきた。しかし、その後の展開は英語圏のみに限定されているわけではない。日本においても問題の展開を論じることは可能であるが(香川知晶・小松美彦編『生命倫理の源流──戦後日本社会とバイオエシックス』岩波書店、2014年)、ここでは、ドイツの議論の状況を邦訳のある範囲を中心に考えたい。

L・ジープ、K・バイエルツ、M・クヴァンテ
『ドイツ応用倫理学の現在』
ナカニシヤ出版、2002年。

日本語版への序文 
(ルートヴィヒ・ジープ)

Ⅰ 応用倫理学の基礎づけ
第一章 倫理学と人間像 (ルートヴィヒ・ジープ)
第二章 生命倫理学の基礎づけ──コスモス倫理学の素描
 (ルートヴィヒ・ジープ)
第三章 倫理学と人間学 (ルートヴィヒ・ジープ)

Ⅱ 研究領域
第四章 遺伝子工学の倫理的諸問題
 (ルートヴィヒ・ジープ)
第五章 クローンは人間が造った人間か
 (ルートヴィヒ・ジープ)
第六章 安楽死を哲学的に考える
 (ルートヴィヒ・ジープ、ミヒャエル・クヴァンテ)
第七章 人間の尊厳の理念──問題とパラドックス
 (クルツ・バイエルツ)
第八章 道徳性の本質と自然の道徳性
 ──規範的な自然哲学の課題とパラドックスル
 (クルツ・バイエルツ)
第九章 生と死の問題における不合意
 ──われわれは不合意とうまくやっていけるのか
 (クルツ・バイエルツ)
第十章 自然・自然性・自然主義的誤謬
 ──生命倫理学と古典的な哲学的議論
 (ミヒャエル・クヴァンテ)
第十一章 「脳死」と臓器移植
 (ミヒャエル・クヴァンテ)  
第十二章 「だけど僕には君しかいない」
 ──クローン化は人格の同一性を脅かすか
 (ミヒャエル・クヴァンテ)

原注
訳注
解説
あとがき

初出・版権一覧
事項索引
人名索引

動物神学

 動物倫理は環境倫理と関係づけられながらも、一つの研究分野と言える蓄積を有している。キリスト教神学との関わりでも、動物神学と言うべき動向は、無視できない広がりを有していると言えよう。今回紹介のものは、そうしたものの一冊である。

David L. Clough,
On Animals. Volume One Systematic Theology,
T & T Clark, 2012.

Acknowledgements
Forword
Introduction

Part 1: Creation
Chapter 1. The End of Creation
Chapter 2. The Place of Animals
Chapter 3. Creaturely Difference

Part 2: Reconciliation
Chapter 4. Incarnation
Chapter 5. Atonement

Part 3: Redemption
Chapter 6. The Scope of Redemption
Chapter 7. The Shape of Redeemed Living

Conclusion

Bibliography
Index of Biblical Reference
Index of Authors and Subjects
プロフィール

LogosOffice2

Author:LogosOffice2
本ブログでは、2016年度から(18年度まで)開始の科学研究費による研究「拡張された自然神学の具体化としての「科学技術の神学」─東アジアの文脈で─」に関連した情報を掲載してきましたが、今回、その内容を現代キリスト教思想に関わるものに変更することになり、ブログ・タイトルを「現代キリスト教思想の諸問題」に変更することにしました。しばらくは、具体的な掲載内容をめぐり方向を探りたいと思いますが、徐々に本格化させてゆきます。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
カテゴリ