日本における原発関連文献リスト1

 本ブログでは、これまで日本/日本語における原発関連の文献を紹介してきたが、キリスト教関連に限定して、文献リスト(わたくし所蔵の文献)をまとめてみたい。なお、3・11の大震災に関わる文献も一部含める。ただし、完全なリストというわけではないので、今後、随時、補足して行きたい。

・新教出版社編集部
 『原発とキリスト教──私たちはこう考える』
 新教出版社、2011年11月。

・日本基督教団救援対策本部編
 『東日本大震災を通して問われたこと
       現代日本の危機とキリスト教
       ──東日本大震災緊急シンポジウム』

 日本キリスト教団出版局、2011年12月。

・勝村弘也、新免貢 (関西進学塾編)
 『滅亡の予感と虚無をいかに生きるのか──聖書に問う』
  新教出版社、2012年3月。

・『基督教思想』編
 『原子力とわたしたちの未来──韓国キリスト教の視点から』
 かんよう出版、2012年11月。

・R.シュペーマン
 『原子力時代の驕り
     ──「後は野となれ山となれ」でメルトダウン』

 知泉書館、2012年12月。

・森野善右衛門
 『原子力と人間──3・11後を教会はどう生きるか』
 キリスト新聞社、2012年12月。

・荒井献・本田哲郎・高橋哲也
 『3・11以降とキリスト教』
 ぷねうま舎、2013年3月。

・日本クリスチャンアカデミー編
 北澤宏一、栗林輝夫
 『原子力発電の根本問題と我々の選択
        ──バベルの塔をあとにして』

  新教出版社、2013年10月。

・福嶋裕子 大宮謙 左近豊 スコット・ヘイフマン
 『3.11以降の世界と聖書
        ──言葉の回復をめぐって』

 日本キリスト教団出版局、2016年3月。

・富坂キリスト教センター編
 『原発と宗教──未来世代への責任』
 新教出版社、2016年8月。

・日本カトリック司教協議会『今こそ原発の廃止を』編纂委員会
 『今こそ原発の廃止を──日本のカトリック教会の問いかけ』
 カトリック中央協議会、2016年10月。

・日本クリスチャンアカデミー編
 姜尚中・上山修平
 『原子力発電と日本社会の岐路
       ──聖書と共に考える混成型共生社会と脱原発』

  新教出版社、2017年3月。

・栗林輝夫(西原廉太、大北優博編)
 『栗林輝夫セレクション1 日本で神学する』
 新教出版社、2017年6月。 
   Ⅲ 環境と技術の神学
    第8章 原発の神学
    第9章 キリスト教は原発をどう考えるか
         ──神学の視点から
   第10章 原発とテクノロジーの神学
   第11章 原発と田中正造の環境/技術の神学
         ──人間は自然の「奉公人」
    

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R・シュペーマン2

昨日は、原発に関連した文献ということで、R・シュペーマンを取り上げたが、シュペーマン哲学自体を知るということでは、ほかの文献で補う必要があります。すでに邦訳のあるものとしては、たとえば、次のものが挙げられるでしょう。

ローベルト・シュペーマン
『幸福と仁愛──生の自己実現と他者の地平』
東京大学出版会、2015年。

監訳者はしがき (山脇直司)
日本語版への序言 (ローベツト・シュペーマン) 

序文

第1部 古典的倫理学の基本テーマ──幸福
  第1章 生の自己実現に関する思想としての倫理学
  第2章 エウダイモニアと快楽主義
  第3章 自己保存あるいはストア派の倫理
  第4章 アリストテレス的妥協

第2部 古典的倫理学から近代的倫理学へ──そのキー概念としての仁愛
  第5章 道徳領域の分化
  第6章 理性と生命
  第7章 仁愛──存在者の存在の知覚・覚得
  第8章 愛の秩序──他者の地平

第3部 現代倫理思想との対峙
  第9章 帰結主義
 第10章 討議
 第11章 システム論と倫理
 第12章 規範性(ノモス)と自然性(ピュシス)

第四部 現代倫理学思想の課題
 第13章 責任
 第14章 赦し──他者との共生

解題1 シュペーマンの哲学思想──その全体像 (山脇直司)
解題2 シュペーマン倫理学を貫くもの──存在・ペルソナ・協働態 (宮本久雄)
監訳者あとがき (宮本久雄)

 現代の倫理思想を考える上で、特にキリスト教との関連で注目すべき著作と思われる。原著を3分2程度に圧縮したとのことであるが、解題によって、全体像の把握も可能であろう。        
 

R・シュペーマン1

原子力時代にうちての哲学者による発言として、R・シュペーネマンの著作を取り上げて見たい。比較的コンパクトな、しかし、啓発的な文献です。

R・シュペーネマン
『原子力時代の驕り──「後は野となれ山となれ」でメルトダウン』
知泉書館、2012年。

訳者まえがき


一 政治的倫理の問題としての自然界への技術介入
  前置き
  Ⅰ 「付随的な諸影響による負担」をどこまで強要できるか──政治哲学的考察
  Ⅱ 倫理的判断のための諸観点──形而上学(メタ自然学)的考察

二 エネルギー政策の倫理的な観点──一人のキリスト教徒の立場から
  Ⅰ キリスト教徒のイデオロギー疑惑
  Ⅱ モラル(道徳的なもの)の特性
  Ⅲ エネルギー政策におえkるモラル
  Ⅳ エネルギー政策にとっての倫理的な結論

三 私は「複数の中での一つの進歩」という考えに立ち戻ることを要求する

四 「後は野となれ山となれ」でメルトダウン

五 日本で神はどこにおられたのか?──津波による大災害に直面して

六 理性、原子力、信仰──野放図な科学、軽薄な成長政策、排除された残余リスクについて

訳者解説 
  
  

原子力とキリスト教4

 現代のさまざまな社会的政治的な文脈におけるキリスト教思想について、従来より共同研究を進めてきた、富坂キリスト教センターより、原発をめぐる論集が刊行されている。

富坂キリスト教センター編
『原発と宗教──未来世代への責任』
いのちのことば社、2016年。

はじめに

・核開発とキリスト教──「テクノロジーの神学」の視点から (栗林輝夫)
・宗教者として問う原発問題の深層 (内藤新吾)
・原発と宗教と倫理 (河合弘之)
・放射能汚染が未来世代に及ぼすもの──チェルノブイリから学ぶ (吉田由布子)
・福島原発事故の医学的な問題 (山田真)
・制度としての「原子力ムラ」 (進藤宗幸)
・未来世代のひとたちへ (山口幸夫)
・だまして進める核のごみ処分場──岐阜県瑞浪超深地層研究所の経過と現状 (兼松秀代)
・原爆・原発・再生可能エネルギー (西岡由香)
・〈核のない社会〉望見 (中嶌哲演)
・新たな文化哲学へ向けて、シュペグラー以後──神学の究極課題としての原発問題 (安田治夫)

《座談会》 原発と宗教

付録資料 〈福島原発事故についての緊急建言〉

おわりに

大震災とキリスト教

 東日本大震災以降、大震災とキリスト教というテーマで、少なからぬ論集が出版されてきた。今回取り上げるのは、比較的最近の一冊である。

福嶋裕子、大宮謙、左近豊、スコット・ヘイフマン編
『3.11以降の世界と聖書──言葉の回復をめぐって』(青山学院大学総合研究所叢書)
日本キリスト教団出版局、2016年。

まえがき

第1章 記憶と証言
  序 3.11以降の証言と聖書 左近豊
  証言 井形英絵、片岡輝美、川上直哉

第2章 創造から新しい創造へ──イエス、審判、そして津波・福島災害
  スコット・ヘイフマン

第3章 混沌の記憶と言葉の回復──危機を生き抜く信仰者と教会
  左近豊

第4章 嘆きの記憶と言葉の回復──哀歌におけるimprecationについて
  左近豊

第5章 説号の記憶と言葉の回復──イエスの湖での奇跡をめぐって
  大宮謙

第6章 苦難の記憶と言葉の回復──パウロの使徒としての苦難とII コリント2:14-16aの重要性
  スコット・ヘイフマン

第7章 死者の記憶と共同体の回復──ヨハネ黙示録の修辞的・歴史的分析
  福嶋裕子

第8章 技術から見る人間の回復──プロメテウスの火と技術をめぐる聖書解釈への展望
  福嶋裕子

初出一覧
あとがき

 
プロフィール

LogosOffice2

Author:LogosOffice2
2016年度から(18年度まで)開始の科学研究費による研究「拡張された自然神学の具体化としての「科学技術の神学」─東アジアの文脈で─」に関連した情報を掲載します。以前に同様の趣旨でブログを開設していましたが、今回、新しいブログを始めました。徐々に本格化させてゆきます。

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