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動物神学

 動物倫理は環境倫理と関係づけられながらも、一つの研究分野と言える蓄積を有している。キリスト教神学との関わりでも、動物神学と言うべき動向は、無視できない広がりを有していると言えよう。今回紹介のものは、そうしたものの一冊である。

David L. Clough,
On Animals. Volume One Systematic Theology,
T & T Clark, 2012.

Acknowledgements
Forword
Introduction

Part 1: Creation
Chapter 1. The End of Creation
Chapter 2. The Place of Animals
Chapter 3. Creaturely Difference

Part 2: Reconciliation
Chapter 4. Incarnation
Chapter 5. Atonement

Part 3: Redemption
Chapter 6. The Scope of Redemption
Chapter 7. The Shape of Redeemed Living

Conclusion

Bibliography
Index of Biblical Reference
Index of Authors and Subjects
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生命倫理とキリスト教思想2

 生命倫理と環境倫理との基本的な相違については、多くの論者が指摘する通りであるが、しかし、同時に、両者は現代の生命をめぐる問題状況を共有しており、その点で、両者と統合した扱いも、当然追求されてしかるべきであろう。こうした点で、次の著書は、入門手でありつつ、興味深い。

徳永哲也
『プラクティカル生命・環境倫理──「生命圏の倫理学」の展開』
世界思想社、2015年。

まえがき

序章 「ベーシック」倫理から「プタクティカル」倫理へ

第Ⅰ部 倫理学から見る現代社会
  第1章 功利主義の理論と現代
  第2章 義務論の理論と現代
  第3章 徳倫理学の理論と現代

第Ⅱ部 生命・環境倫理と倫理学理論
  第4章 生命倫理と倫理学理論
  第5章 環境倫理と倫理学理論
  第6章 「生命圏」倫理と倫理学理論

第Ⅲ部 新時代の「生命圏」と倫理
  第7章 出生前診断の新技術と倫理
  第8章 生殖ツーリズムという現代と倫理
  第9章 安楽死・尊厳死法制化と倫理
 第10章 地球温暖化への対策と倫理
 第11章 原発・エネルギー問題と倫理
 第12章 産業・経済と人間の倫理
 
終章 生命圏を守り育てる倫理

 経済・政治という問題連関を組み込むことの必要性。しかし、これは倫理というディシプリンで捉えるべきだろうか。

生命倫理とキリスト教思想1

 何度かにわたって、生命倫理関係の文献を取り上げることにます。
 
町野朔
『生命倫理の希望──開かれた「パンドラの箱」の30年』
上智大学出版、2013年。

はしがき

第1部 iPS細胞と日本の生命倫理

第2部 クローン人間がやってくる!
  第1章 iPS細胞からクローン人間へ
  第2章 クリーン人間の法律を作ると
  第3章 クローン人間なんて怖くない
  第4章 クローン人間からクローン胚へ
  第5章 iPS細胞と私の生命倫理

第3部 生命倫理学事始め
  第1章 脳死・臓器移植をみとめることは「人間の尊厳」に反するか
  第2章 終末期における家族
  第3章 日本の生命倫理、日本のヒト胚
  第4章 生命倫理のゆくえ

生命倫理の問題状況1

 生命科学の進展に伴い、生命倫理あるいは生命の神学について、さまざまな議論の展開が行われている。その中で、この状況を牽引する立場の京都大学のiPS細胞研究所から、一般向けの研究動向の紹介がなされている。倫理的問いについての文献ではないが、研究動向を知ることは必要な課題であることは言うまでもない。

山中伸弥監修
京都大学iPS細胞研究所
『iPS細胞が医療をここまで変える──実用化への熾烈な世界競争』
PHP新書、2016年。

はじめに (山中伸弥)
序章 iPS細胞細胞とはどのようなものか──研究ことはじめ、そして広がる可能性
そもそもiPS細胞とは何か
iPS細胞の可能性と課題

第1章 iPS細胞研究最前線──CiRAでどのような研究がなされているのか?
  京都大学iPS細胞研究所(CiRA)とはどのようなところか
  多様なサポートで研究の進展をめざす 

第2章 熾烈さを増す世界的な研究競争[アメリカ編]
  まだ治療法のない主要疾患を克服する──グラッドストーン研究所
  西海岸の「頭脳の聖地」──スタンフォード大学
  州立の研究資金の砦──カリフォルニア再生医療機構(CIRM)
  研究に大きな影響力をもつNPO──ニューヨーク幹細胞財団(NYSCF)
  トップレベルのイノベーター──ハーバード幹細胞研究所

第3章 知れ差を増す世界的な研究競争[ヨーロッパ・アジア編]
  ノーベル賞の国の世界屈指の研究機関──カロリンスカ研究所
  幹細胞分野のサイエンス・コミュニケーションの先端──ユーロ・ステム・セル
  幹細胞学の伝統を背負う──ケンブリッジ大学
  科学分野でも有能な人材を集める
   ──シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)
  産婦人科医院から始まった研究センター──韓国・CHAヘルスシステムズ
   「iPS細胞戦国時代」に日本はいかにリードを保つか

第4章 iPS細胞での治療が期待される主要疾患──再生医療と創薬研究
  現在、疾患ごとにどのような研究が進んでいるか
  目の病気について
  神経の病気について
  筋肉や骨・軟骨の病気について
  内臓の病気について
  その他の病気について 

おわりに
参考文献

3.11から7年

 現代日本において、「科学技術の神学」が問われる前提の一つは、7年前に起こった人災である福島第一原発事故が存在する。それと直接関連するのが、東日本大震災であり、本日は、その7年目にあたる。本日の教会の礼拝でも、この点にふれて祈りが合わせられ、思いが新たにされた。
 本ブログでも、東日本大震災と原発事故という出来事が、原点おかれており、それは、本ブログの前身とも言える別のブログから引き継いでいたものである。
 7年ほど前にブログ(2011/3/20の記事)で引用した、二つの詩を7年経過したところで、思い起こしたい。

(1)讃美歌(聖歌397)「とおきくにや」(イザヤ45.22):宣教師マーティンが関東大震災に遭遇した詠んだ歌。 
1.遠き国や 海の果て いずこに住む 民も見よ
  慰めもて 変わらざる 主の十字架は輝けり
  慰めもて ながために 慰めもて 我がために
  揺れ動く地に立ちて なお十字架は輝けり

2.水はあふれ 火は燃えて 死は手をひろげ 待つ間にも
  慰めもて 変わらざる 主の十字架は輝けり
  慰めもて ながために 慰めもて 我がために
  揺れ動く地に立ちて なお十字架は輝けり

3.仰ぎ見れば など恐れん 憂いあらず 罪も消ゆ
  慰めもて 変わらざる 主の十字架は輝けり
  慰めもて ながために 慰めもて 我がために
  揺れ動く地に立ちて なお十字架は輝けり

(2)「地の基は震え動く」。イザヤ書24章18~20節に基づく、ティリッヒの説教。
恐怖の知らせを逃れた者は、穴に落ち込み/穴から這い上がった者は、罠に捕らえられる。天の水門は開かれ、地の基は震え動く。
地は裂け、甚だしく裂け/地は砕け、甚だしく砕け/地は揺れ、甚だしく揺れる。
地は、酔いどれのようによろめき/見張り小屋のようにゆらゆらと動かされる。地の罪は、地の上に重く/倒れて、二度と起き上がることはない。

 人類は、遙か昔より、地が震え動く出来事に繰り返し直面し、まさに恐れおののきに満たされてきた。しかし、7年前の大震災では、それは原発事故を引き起こすことによって、これまでの自然災害とは質的に異なる事態に遭遇した。この事故は7年経過してなおも収束することなく継続している。
 確かに、わたくしにも関わりのある、日本基督教団福島教会の倒壊した礼拝堂、あるいは福島高等学校の校舎やグランドは再建され除染された。もちろん、メルトダウンし、メルトスルーした原子炉は、その解体の入り口にたったばかりで、まだやるべき事はその見通しも立たない状況である。
 しかし、日本列島に生き続ける限り、このプロセスの外に立つことは出来ず、それが、科学技術の神学が求められる理由に他ならない。
プロフィール

LogosOffice2

Author:LogosOffice2
2016年度から(18年度まで)開始の科学研究費による研究「拡張された自然神学の具体化としての「科学技術の神学」─東アジアの文脈で─」に関連した情報を掲載します。以前に同様の趣旨でブログを開設していましたが、今回、新しいブログを始めました。徐々に本格化させてゆきます。

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